食品偽造問題

2015年1月9日

赤福の一件以降、いろいろな食品会社の日付や表示の偽造(偽装)問題が頻出しています。
ちょっと前では、ミートホープ、白い恋人とか。

どこもかしこもっていうか、氷山の一角なんですな、たいがい悪い事してると思います。

コンプライアンス(法律を順守する)と利潤に追求、企業にとってどっちが大事か?
大きな声ではいえないが、「つぶれちゃおしまい」「もっと儲けたい」ですよ。

私が前いた会社でも、一昔前は生鮮品のリパック(包装しなおして日付を新しくする、中身は基本的に同じ、色が変わった物を除くとかのトリミングもする)はあたりまえでした。
「リパック禁止」を社内に通達しても、守らなかった部門がありました。というもの各部門の成績は売上高と利益高。リパックを禁止したら利益が落ちるのです。
リパック禁止を掲げても、評価基準は同じだからこそこそ続けてたわけです。
さすがに、近年はないと思いますがね。

「いい材料を使って」「安価に」「いつでも買える」ものを供給するのは困難なことです。

材料の供給元は毎日安定した数量にすると安くします。今日はいる、明日はいらないじゃ安くできません。
でも作ったものが、雨の日も、風の日も、特定日(特売日)も平日、土日も安定して売れるわけじゃありません。

最高の商品なら、コスト無視、予約販売(受注生産)にすべきですね。でもそれじゃ大きな商売は不可です。

極めて多種多様な食材を、美味しく食べられる時代です。しかしその影には工業生産、物流などの迷路のようなシステムが働いています。一億人が食べてゆける、夢のようなシステムです。

夢のカラクリに多少のつぎ目が見えたってそれは、しかたありません。むしろきれいごとを排除して、正しいものが見えるやり方を模索すべきでしょう。

(Hatena::Diaryより転載)