アプレゲール

2015年1月15日

アプレゲールって言葉ご存じですか?
戦後しばらく使われた言葉で、フランス語でまさに「戦後」という意味です。
apres guerre 英語だと after war でしょうか。
意味合いとしては単に戦後という時間ではなく戦後派とか戦後の退廃的な雰囲気を
さします。
日本の敗戦後、旧来の財界人がパージ(追放)された間に商機を得て成功した、
「戦後の成り上がりもの」=「アプレ」です。
また、Give me chocolate に始まり、米国に影響を受けた文化、
(ファッションやセックス)もアプレでした。
50年代の映画では「あのアプレが…」とかいう台詞が良く出てきます。

さて、昨日から今日のニュースでフィリピンで旧日本軍
(新日本軍はないですよね、自衛隊ですもの)の生き残りの方がいると
報道されていました。
5/27の夜現在、まだ本人確認はできていないようです。
私が子供の頃の、横田さん、小野田さんの帰還も当然思い出しましたが。
一報を見た時は、「今年は戦後60年、当時二十歳でも80才、うそでしょう」
という感じでした。

明日以降のニュースではっきりわかるのでしょうが、
彼等は戦後の世界をどれだけ知っていたのでしょう。
ゲリラに囲まれているといいますが、本国がどうなっているか、どこまで知っていたのでしょうか?

横井さんと小野田さんは戦争がまだ続いているという感じで帰ってこられました。
当時は戦後30年弱、東京オリンピック、大阪万博を終えたまさに
「戦後ではない」国に、兵士が帰還したのがギャップでした。

この事についてひとつ続く問題を感じています。
中国、韓国との事です。
そのことはまた書きます。

(Hatena::Diaryより転載)