ドラムの話

2015年1月30日

旧 9月11日 先勝

先日から吉田拓郎の「ライブ’73」をカバーするバンドに参加しています。
日曜日に二回目のライブなのですが、前回のライブの音を聴くと全くダメです。

フレーズが叩けていなくて、もたっているのですが、それにしても感じが悪すぎです。

そこで、これまで無関心だったオリジナルの音源を研究しました。
吉田拓郎のライブ’73はその名の通り1973年に行われたライブなのですが、
参加ミュージシャンが、高中正義、松任谷正隆、岡沢章などという豪華なメンバーに加え、
ブラス、ストリングスフルバージョンという豪華なバックなのです。

ドラムは、田中清司。
私は恥ずかしながら、この人を知らなかったのですが、
GS時代から活躍したドラマーで、その後スタジオミュージシャンとして
数多くのレコードに参加しています。
筒美京平や都倉俊一にも近く、歌謡曲のバックもとても多い様です。

井上尭之バンドにも参加し「太陽にほえろ」のテーマの初期のテイクを叩いています。
(うちにあるCDは残念ながら後期のもので、ドラムが鈴木二郎さんです)

で、この人「前ノリ」なのです。
小気味よいリズムをサクサクと叩きます。
嫌な感じは全くないのですが、良く聞くとあー早いな、と思います。

ブルースやロックには「後ノリ」信仰があって、自分は「もたつき」ですが、
スネアなどは後っぽくなっているようです。
だからまるでもたつき感のない田中清司さんのドラムと比較すると、
グルーブが完全に違うのですね。

そんなことに気づきましたが、
これは練習で直したりするもでもなく、
精一杯走って叩くしかないかという対策を考えています。

ちなみに田中さんのドラムは
岩崎宏美(初期)、山口百恵(宇崎以前)、沢田研二(初期~中期)、渡辺真知子(ほぼ全般)などの音源で確認できました。

(Hatena::Diaryより転載)