大手電器店に見る資本主義

2015年1月23日

旧 5月27日 先勝

※ヤマダ電機に排除命令 派遣強要、16万人ただ働き
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco&k=2008063000584
(2015年1月現在 リンク切れ)

※ビックカメラ 展示商品の電源オフ 省エネなどアピール
http://mainichi.jp/select/today/news/20080701k0000m020097000c.html
(2015年1月現在 リンク切れ)

上記のヤマダの件は、商品陳列などにメーカーやベンダーの社員の協力を要請し、
自社製品以外の商品に陳列などを手伝わせて、相当なタダ働きをさせていたことで、
公取が排除命令をだしたそうです。

下段はビックが陳列商品の電源を切って電気代を節約することにしたそうです。

共産主義が立ち行かなくなって久しいですが、最近は資本主義の欠点、矛盾が
露見しているように感じます。

カルテル、トラスト、コンツェルンという古典的な問題や、公取のやっていることは
資本主義の暴走を制御することです。
モノをたくさん作って、たくさん売るのが資本主義の本質ですが、
いきすぎると、資本を提供して利益を享受する資本家に富が集中し、
市場においても、力をもった企業が支配する可能性があります。

そして、共産主義です。
しかし、共産主義には欠点があって、ひとつは指導層がいること。
清廉潔白な人間が揃えば成り立つのでしょうが、人間は欲のあるものです。
もうひとつは競争原理が成り立たない。

モノをたくさん作って、売る(競争)で、特に売るという営業面では、広告、宣伝が重要です。
コカコーラなどが典型ですが、広告の力で大企業になった会社は多くあります。

ビッグのやることは宣伝を控えることです、近くに他の家電があって比べる時に
映ってないテレビを置いている方はピンときませんよね。
エアコンなんか風だけ出して吹き流しをつけているとそれなりに気分が出たりします。

モノって値段と性能で買うものでなく、やはりマインドだから売り場の商品の見せ方は重要です。
でも控える。

ヤマダはルール無視の過剰な取引(にかかわる要求)はできなくなる。

資本主義の欠点を露見する事例だと思います。

(Hatena::Diaryより転載)