言葉の選び方

2015年1月15日

柳沢伯夫大臣が「女性は子供を産む機械」って発言をして、問題になっています。
話の筋としては、出生率の低下という問題について、子供を産める能力のある(15~50歳と言っています)女性の数は決まっているのだから、一人あたりの出産を増やしてもらいたい。という事のようです。

大臣の真意はわかりませんが、問題がいくつもあるような気がします。
・15歳~50歳という年齢の切り方
(この範囲の女性を『産む機械』として蔑視しているのか、法律では女性は16歳にならないと結婚できないのでは)
・女性に発信しているのか?
(人口の減少は女性だけの責任ではない)

飲み屋で少し弾けたオヤジが話しても問題になるような発言ですね。本音を言う事は悪くはないと思うのですが、大臣が国民に聞かせて良い話ではありません。

仕事でも楽器の演奏でも、正確にできない時、機械みたいにできたら良いなと思いますが、不完全だけど多機能な能力をもっているのが人間だと思います。機械じゃないからコミュニケーションが楽しくなる。
大臣の頭の中にはきっと、人間のもつ能力が機械的(無機的)だと判断している部分があるのでしょう。

僕の持論ですが、頭の良い人っていうのは世の中の仕組みや、法則を早いうちに理解して、どうすればうまく生きてゆけるかを判断した人だと思うのです。
勉強する目的を理解しているのですね。凡人になってくると、「なんでこんなことするんだろう」ぐらいになって、もっといくとしている意味を理解できなくなります。
柳沢大臣は頭の良い方ですから、人間の仕組みの中で、それぞれの特性(機能)を機械だと理解してきたんでしょうね。

そこは仕方ないのですが、やはり他人に話すときは自分の中で翻訳し、言葉を選びたいものです。

(Hatena::Diaryより転載)