お坊っちゃま然

2015年1月23日

旧 3月25日 先負

あいかわらず出鱈目な政治が続いております。
政府と意思のある政治家はなんで原油価格を下げる対策を考えないかね?
税金じゃなくって、国交で、政治で。
産油国に働きかけたり、欧米と協力したり、やることはいくらでもあるでしょう。

さて、今日の話は政治家の子供。
今の総理も、前総理も元総理も政治家の息子や孫です。
現法務大臣と民主党の幹事長も大政治家の家系。

吉田健一という人がおりました、英仏文学者、作家です。
明治45年生まれ、海軍の経験があります。大岡昇平や三島由紀夫とも交流がありました(三島とは後に絶交)。

で、この人吉田茂の息子です。麻生太郎の叔父さんになります。
食通でその手の著作も多いのですが、お金のある家で育ったからいいものを食べて育ったようです。
ただし、作家としてはただの奢侈でない見方で食をとらえていて、それは好感がもてます。

長身で、超然とした風貌で、手先が不器用で「卵も割れない」という話が残っています。
おぼっちゃま然という言葉が似合います。

今の二世、三世でも、その手の人は多く、福田総理なんかもおぼっちゃま然です。
福田さんはどんなに本を読んでも、話を聞いても「庶民」の気持ちは理解できません。
もうそんなもんだから仕様がないです。
鳩山兄弟とかもそうです。
麻生さんはマンガ読んでてアキバで人気が高いけど、この人はそんなとこじゃなく一応国民目線は持っていると思います。安倍さんもキビシイけど、福田総理よりは庶民感情をわかってたのではないでしょうか。

吉田健一さんの食の本で、なんでこのような分野の話を書くようになったか説明があって、つまり文学的に政治をしなくてすむ分野だったからだそうです。
ところが、書いてゆくにつれ、自分がその方面の権威だと誤解される、でも実はその期待に応える知識がないのだから。相手には期待はずれだと述べています。
多分に謙遜があるのですが、自分の立ち位置を定めて、世間にはみ出し過ぎない姿勢を貫いていたのは尊敬できます。

政治家は自分の子孫に政治家を継がさず、他分野(たとえば芸術や実業)に進ますように考えるべきだと思います。

江戸時代の大店(おおたな)は長子相続でなく、娘に養子をとって店を継がせていました。
血よりも確実な方法だったのでしょうね。

今の政治は国家公務員と世襲議員によって機能不全になっています、見直しましょう。

(Hatena::Diaryより転載)