無理は通らない

2015年1月15日

「コミック・ガンボ」というマンガ誌が休刊しました、実質廃刊です。出版元は倒産したようです。
この雑誌は、世界初のフリーのマンガ誌で、各地の駅前で配布していました。創業者の甲斐氏はR25に刺激されて創刊を志したそうです。この辺のことは日経BPのサイトで検索すると今でも読めるので興味のある人は「ガンボ」で検索してみてください。

しかし、リクルート社が発行するフリーの情報誌とマンガ雑誌はわけが違います。お金を取って売っていたって廃刊や倒産があるのですから。
マンガ雑誌は作品が命です、その点このガンボは江川達也の「坊ちゃん」、「林家木久蔵物語」、「朧」などそれなりの作品もあり評価できました。まあ駄作も多かったですがそこはタダで貰う分贅沢はいいません。

私は田町の駅で毎週貰っていたのですが、広告スポンサーが少ないので大丈夫なのかなーとは思っていました。フリーで成功するには、雑誌のブランド力を高め、広告収入をあげることが重要ですから。
結局はお金を取ってやっている出版社と大差ない仕組みしか描けなかったのでしょう。無理な話でした。

無理と言えば、出る出ないの末、大阪知事選に出馬する橋下弁護士。
政治家で一番大事なのは「出処進退」なのに、その手始めでこのていたらくです。あと、この人弁はたつのですが理屈ぽくってわかりづらいのですよね、テレビのコメンテーターにはいいかもしれないけど、政治家は少々乱暴でも簡単な言葉で伝える能力が必要だと思います。
その点、小泉さんや、石原都知事は良いのです。

大阪なんて都市をまとめるにはそれなりの勉強、経験が必要かと思います。ノックさんだってでたらめなようで政治家経験は長かったし、現職の太田知事だって問題はあるにせよ官僚出身だし。
宮崎で東がうまくいったのは、東が勉強して必死になってやっていたことを否定はしないけど、最大の成果は「そのまんま東」っていうブランド力で宮崎の価値を上げたことだと思うのです。

橋本さんにそのブランド力があるか?
無理でしょう。
青島先生だって東京では無理だったんですから。

(Hatena::Diaryより転載)