オーラとバイ

2015年1月15日

ミクシィーの日記に書いた文章だけど、役者さんの話だから、少し編集して転記します。違うこと書きたいけど、いくつもネタないって。

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今日はPAの仕事のお手伝いで、マイミクでもあるハヤト君と、仙川の住宅展示場で「梅沢富美夫、男の料理ショー」の音響をやってきました。梅沢さん(以下、座長)の声がひろえなくなるなんなんてトラブルがあって、仕事としては反省しきりなのですが、大物役者さんのオーラに触れて大興奮でした。

東京ガスの「オール電化」のプロモーションで、住宅購入を考えてる人にIHクッキングヒーターがいかにすぐれているかを、座長の手料理で紹介するという企画です。
・鮭をおろして、炊き込みごはん。
・じゃがいもを使った雑炊。
それを、お手軽に、手早く調理します。おまけはたまたま鮭のお腹にいた、筋子からイクラの醤油漬けをつくりました。

何しろ声が通ります、マイクがダウンしてるのに、司会(こちらはマイクが生きている)と声の音量が変わりません。
そして、知ってるのか知らないのかわからないけど、その物を紹介し売り込むトークが上手い。

どう上手いか、言葉では再現できません。いろんなファクターがあって。驚いたり、誉めたり、少しけなしてまた持ち上げたり、機械オンチを装ってみたり、奥さんをだしに使ってみたり。
テレビショッピングに出ているタレントと基本は同じなのかな、でも上手いです。みのもんたとかもやらすと上手いかな?

で、これを見ていて寅さんのバイ(啖呵バイ)を思い出しました。テキ屋のバイは品質、価格という商品本来の価値は関係ありません。そのセールストーク、営業力だけです。結果、やばい商品でもお構いなし。いかにその時に関心をもたれるかだけです。
明日に繋げるなんていう、かっこいい言い訳はしません。一発勝負です。
役者さんを河原乞食なんていうのは差別用語かもしれませんが、小沢昭一さんなんかは認めています。

人に媚びて、口先で生きて行くんだ。河原乞食と言われても、そういう覚悟ができているひとは、ぬくいとこで生きてる堅気にはかなわない迫力があります。バイにはその力が発揮できるのではないでしょうか。

(Hatena::Diaryより転載)