王監督の病気に思う

2015年1月20日

5日会見の時に、「ガンだ」と思った人多かったと思います。胃の病気って潰瘍かガンだもの。もちろんガンは腫瘍だけど、腫瘍で手術って胃ではあまり聞かないでしょう。

実は私の親父が5年前に胃ガンになって、ほとんど監督と同じ場所で、やはり胃の全摘とリンパ腺の摘出手術を受けました。親父の場合は開腹手術で大きな傷が残っています。
でも、今年で5年存命で、本人は「病院にも通わなくてよくなったから、ガンは全快だ」と言っています。

親父はガンで告知を受けて落ち込み(それでも先生は『横見さん、私は治るガンだから告知するんですよ』といったそうです)、「手術は受けない、寿命で死ぬ」と言っておふくろを困らせていました。そのうちあきらめて?手術を受けることになりました。ちなみに親父は血を見るのが大嫌いで、注射や献血も嫌がる人です。手術なんか怖くてしょうがなかったのでしょう。

手術というのは病巣であろう物を切り取れば一応成功ですが、胃がなくなるというのはその後の生活が全く変わります。一日5~6食、それも極少量。それでも小腸に直接食物を送るので、インシュリンの出方の調整が利かず、ダンピングという症状がでます。実家にはビスケットやチョコレートなどのお菓子が常備され、いつでも横になれるようソファーベッドが常にベッドの状態で用意されました。

術後半年ぐらいの頃にゴルフにいって、傷が開いたりとか無茶しながら(私は『親ゆずりの無鉄砲』だよ)、それでもここまでくると、あの時手術して良かったと、皆が思います。

監督は告知を受けていたそうですね、それでもあの立派な会見。凄い人です。
球界に戻ることを望まれていますが、私が思うに、これを機に違う形で活躍(例えば台湾との交流)するのもいいんじゃないかと思うのですが。

(Hatena::Diaryより転載)