食卓の裏側

2015年1月20日

一昨日ふれた本です、今日読み終えました。安部司というかつて食品添加物の商社で働いていた人が書いた本です。この人は、娘の誕生日に自分が開発したクズ肉と添加物の塊のミートボールを妻が娘にあたえ、娘がよろこんで食べている姿にショックをうけ、翌日その会社をやめます(この話はちょっとマユツバだけど)。
その後は、添加物のない食品の製造にかかわりながら、講演会などで食品添加物の危険性を啓蒙しているそうです。

私も、食品業界に働いていてその上興味があったので、この本に書いてあるような事は6割ぐらい知っていました、なんだそれでも4割も知らないんじゃないかって言わないでください。普通は2割も知らない話ですよ。少なくとも僕の知っている友人、知人はそうです。

食品添加物のことをわかりやすく書いています、いい本です。わかりやすい分かなりはしょってます。もっといろいろあります。たとえば食品でもこの本が触れていないことに、即醸法の醤油、味噌(温度をあげて、酵母を多くして早く製品を仕上げる)とか、
油の搾り方(圧搾法なんていうのが差別化になるのは、他のサラダオイルはギュっと搾らず薬で抽出しているからです)、他にも原料の野菜の農薬の問題などや、公害や遺伝子組み替えなどきりがありません。
くすり(添加物)という点では、食品だけじゃないです。化粧品、日用品(石鹸、洗剤、シャンプー、歯磨、etc.)。洗濯しなくても臭いの消える液剤が人気ですが、あれだって石鹸の成分(界面活性剤)に香料を加えたものです。

安部さんはこの問題をソフト(柔軟)に考えるように勧めています。つまり「添加物、何がなんでもいかん」という考えでは現代社会は生きられない、でも工夫や努力で摂らないように心がけましょうと。
私はこの考えに賛成なのですが、知識を持たないのにほどほどってとても難しいのですよね。だったら求道者になったほうが簡単、ただし食べ物に容易にありつけませんぞ。

(Hatena::Diaryより転載)