源氏鶏太の作品

2015年1月22日

旧 1月5日 大安 紀元節

若尾文子出演5作目の作品で、「明日は日曜日」(1952年 大映)という映画があります。
主演が菅原謙二、その恋人役が若尾文子、原作が源氏鶏太です。
ここまでは珍しくなく、若尾は「幸福を配達する娘」、「七人の兄いもうと」、「青空娘」、「最高殊勲夫人」、「実は熟したり」など源氏鶏太原作に数多く出演(ほとんど主演、準主演)しています。

「明日は日曜日」でびっくりするのは、菅原演じる社員の上司役が森繁久彌、社長役が小川虎之助と、東宝の源氏鶏太の代表作、三等重役を連想させるキャストなのです。
おまけに、藤原釜足も出演しています。
もっとも、皆フリーランスなのですが、三等重役~社長シリーズが染みついている私はどうしても東宝臭を感じます。

菅原謙二を小林桂樹に、若尾文子を八千草薫に変えれば東宝映画出来上がりです。

源氏鶏太は現代小説を書いた人で、特にサラリーマンの生活を描いたものが多く、多くの作品が映画化されています。日活で吉永小百合主演のものもあります。

「明日は日曜日」は昭和27年の作品で、当然週休2日制は普及しておらず、会社にも給仕がいた時代です。
舞台が新橋で、当時の新橋駅周辺、日比谷公園、山手線など時代を感じることができます。

(Hatena::Diaryより転載)