必修科目未履修問題

2015年1月15日

最近はひとつ事がおきると芋づる式にあちこちで発覚する事が多いです。この高校の未履修問題もそうです。酒気帯び(飲酒)運転もそうです。最近ではありませんが食品の異物混入事件とか、あの時だけ大きく騒がれました。
私は、教育の問題も、飲酒の問題も語れるような輩ではないのですが、この手の問題はその発生している事だけではない気がします。

未履修の問題では、テレビのコメンテーターはまたしたり顔でいろいろ言っています。ゆとり教育も、受験競争もそりゃ原因としてありますが、日本人の抱える気質に大きくかかわっていませんか?
ふたつあげます。

・みつからなきゃ大丈夫、こんな事は誰でもやっている、世の中には建前と本音がある、赤信号皆で渡れば怖くない、臭い物に蓋をする、出る杭は打たれる…

絶対的な価値を尊重せず、流れで判断する。規則よりも衆知の賛同が大切。
つまり「和をもって尊しとする」日本人の価値観です。
キリスト教では「周りの目」よりも神との約束が大切ですが、日本人にはそれはありません。神道や仏教は一般的な日本人の生活に影響していますが、精神までは支配していません。

・「水に流す」という価値観。
騒いでいてもしばらくしたら治まります。郵政反対議員の復党問題もいい例です。これは、悪がどうしょもなく悪ではなくなるんです。いつかは許す。だから死刑は反対。
敵はは墓まで掘り返して復習するという中国人などとは感性が違います。靖国問題もこういう事が根にありますね。
だから、問題を徹底的に解決せず、付け刃の処理で終わらせて手打ちです。

これは、気質とは違いますが、ルールがあっても取り締まりって甘いですよね。だってここまで多くの高校が未履修を行なっていたのを、どんな機関もチェックしていないのですから。
今の駐車監視制度は評判は悪いけど、ある意味公平かもしれません。規則はあってもここならOKとか、ミニパトが偶然(下手をすると情緒的に)取り締まるのでは捕まったひとは「アンラッキー」と思うしかありません。
世に多くの法律があって、その下の規則、ルールがあって、これはきっと覚えきれない量でしょう。
しかも取り締まりきれない、問題が起きると騒ぐ、でもすぐ忘れる。

そう、思います。

(Hatena::Diaryより転載)