フランスの事

2015年1月16日

フランスでストやデモが起っています。なかなか収集がつかないようです。「初期雇用契約」(CPE)という制度に反対しての騒動です。

雇用後2年以内に企業が雇用者を自由に解雇出来るという箇所がありそれが騒動を起こす原因になっています。
ところが、このCPEの他の箇所というのは見てみると、雇用保険の権利が4箇月から発生したり、住居の保証、教育を受ける権利など、26歳以下の労働者の待遇をむしろ高めるような内容であると思います。

フランス人の権利意識の高さは、我々も見習うべきだと思います。それはただ単に自分の有利な権利を主張することではなく、自分たちの権利を守ることが一番大切だという意識、伝統です。

ただ、何が正しい権利か?は、決めるのが難しいことです。啓蒙、プロパガンダというものにも流されます。

フランスは、過去に血にまみれた革命を経て今があります。それだけに上記のような民主的な権利意識があるのかもしれません。
しかし、革命後も王がいたり、独裁者=皇帝がいたり、今に至るまでの変遷はかなりのものです。

ニッポンも多少爪の垢をもらうべきだけど、ほどほどかなーと思ったのでした。

それにしても新聞やマスコミはCPEをもっと調べて解説すべきだと思います。いつも表面をなぞっただけのニュースです。そのくせゴシップだったら根掘り葉掘りなのに。

(Hatena::Diaryより転載)