若尾文子のヌード

2015年1月22日

「卍(まんじ)」 1964年 大映 増村保造監督
若尾文子&増村保造監督コンビの作品です、原作は谷崎潤一郎。これも原作を読んでみたくなりました。「猫と正造と…」捜しているのですが、古本屋になかなか置いてないです。

卍では若尾文子の肉感的魅力が充分に引き出されています。ヌードシーン(ほとんどが吹き替えですが)、恋人(川津祐介)とのシーンでの下着姿、胸の大きく開いた服など。
そういえば、以前書いた「赤い天使」でも川津との入浴シーンで若尾のヌードが登場します。

若尾以外のキャストは、岸田今日子、船越英二、川津祐介。この時代の大映の人材不足の不満は、現代劇はなんでも船越英二なのです、幅がありません。決してきらいな役者さんじゃありませんが。

もう一つ、この映画の登場人物は関西弁なのですが、若尾文子も、岸田今日子も関西弁があまり上手くありません。これが東宝なら、団令子や八千草薫、新玉三千代など魅力的なネイティブがいるのですが。
大映だと、藤村志保とか中村玉緒がいますが、なにしろ、若尾や山本富士子の魅力で客を呼んでいるので、難しいところです。

(Hatena::Diaryより転載)