内閣改造 門閥

2015年1月22日

昨日、改革の改造があって、第三次小泉内閣が発足しました。小泉総裁の任期が来年9月ということで、ポスト小泉に目される面々が今、「麻垣康三」(麻生太郎、谷垣禎一、福田康雄、安倍晋三)と称されているそうです。昔の「三角大福」を思い出します。今の小泉内閣を批判することも簡単ですが、かつての、宇野、海部、宮沢、村山、細川、羽田あたりの時代に較べるとリーダとしてきちんと機能してなおかつ後継レースもありで、健全化していると私は思います。

南野(のおの)大臣が変ったのには価値がありますね、ただ新しい法務大臣も死刑執行のサインについて既にバタバタしています。この問題法務大臣が変る時によくあるのですが、大事なことだからちゃんとコンセンサスをとっておいた方がいいと思うのです。
外務大臣が麻生さんです。町村さんが毅然としていて好きだったのですが、スタンスとしては大きくは変らないのでしょううね。

さて、「麻垣康三」の中の三人が入閣したのですが、小泉さん含め全員世襲議員です。中でも麻生太郎外務大臣はお祖父さんが吉田茂、安倍晋三官房長官はお祖父さんが岸信介、二人とも母方のお祖父さんなので姓が違います、つまり麻生太郎さんのお父さん麻生太賀吉と安倍さんのお父さん安倍晋太郎が戦後を代表する総理二人の娘婿というわけですね。
今回、入閣しなかった福田さんはお父さんが福田赳夫、なんかすごい家系が揃っていると改めて思うわけです。

世襲が良いか悪いかはおいといて、徳川家を見ると、あれだけ子供を作った家康の家系も四代で直系が終わっちゃうのです。しかも優秀な人材は十五代の中にもそうはいません。
ただ、麻生、安倍両氏は男系の後嗣ではないです、この二人のどちらかが近い将来日本のリーダーになる可能性は高いので、まあ期待しましょう。
アメリカは親子世襲の大統領、北朝鮮は三代目になりつつあります。日本の政治家も含めこの世襲というのは、氏(遺伝子)より育ち(環境)だと思うのです。

(Hatena::Diaryより転載)