森繁久彌の社長シリーズ

  森繁久彌の代表作です。「森繁久彌の社長シリーズ」としていますが、前身は 「三等重役」「続・三等重役」で、その中では森繁は課長役を演じています。森繁の出世作になった 映画です。社長役の河村黎吉の急逝により、後続作の社長が森繁になります。そして小林桂樹の社長役 に引き継ぐまで30作の作品があります(他に傍系作何作かあり)。
1956年(昭和31年)から1970年(昭和45年)の14年間のシリーズです。 14年間というとそんなに長くないようですが、高度成長時代の少し前から高度経済成長時代の社会の変化は激しく、映画にでてくる景色も激変しています。
初期のものはまだ戦後を感じさせます。都心のビルも低く、郊外の家は全く都市化されていません。 飛行機が登場し、新幹線が登場し、霞ヶ関ビルが登場していきます。 作品もモノクロからカラーへ変化します。
後半は観光ロケの多いものになり、日本が豊かになったことを感じますが、小林桂樹の社長の時代には 映画産業が斜陽を迎える時期になっていました。
私を日本映画好きにした映画のひとつが社長シリーズです。



タイトル 製作年 監督
 1 へそくり社長 1956 千葉泰樹
 2 続・へそくり社長 1956 千葉泰樹
 3 はりきり社長 1956 渡邊邦男
 4 おしゃべり社長 1957 青柳信雄
 5 社長三代記 1958 松林宗恵
 6 続・社長三代記 1958 松林宗恵
 7 社長太平記 1959 松林宗恵
 8 続・社長太平記 1959 青柳信雄
 9 社長道中記 1961 松林宗恵
10 続・社長道中記 1961 松林宗恵
11 社長漫遊記 1962 杉江敏男
12 続・社長漫遊記 1962 杉江敏男
13 社長洋行記 1962 杉江敏男
14 続・社長洋行記 1963 杉江敏男
15 社長外遊記 1963 松林宗恵
16 続・社長外遊記 1963 松林宗恵
17 社長紳士録 1964 松林宗恵
18 続・社長紳士録 1964 松林宗恵
19 社長忍法帖 1965 松林宗恵
20 続・社長忍法帖 1965 松林宗恵
21 社長行状記 1966 松林宗恵
22 続・社長行状記 1966 松林宗恵
23 社長千一夜 1967 松林宗恵
24 続・社長千一夜 1967 松林宗恵
25 社長繁盛記 1968 松林宗恵
26 続・社長繁盛記 1968 松林宗恵
27 社長えんま帖 1969 松林宗恵
28 続・社長えんま帖 1969 松林宗恵
29 社長学ABC 1970 松林宗恵
30 続・社長学ABC 1970松林宗恵

社長シリーズファミリー

タイトル 製作年 監督
ラッキーさん 1952
三等重役 1955 春原政久
続・三等重役    
2004年11月1日 起稿
2004年11月9日 改稿
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