読書感想文

旧 12月10日 先負

あけましておめでとうございます。
本年も「武壱楼のぶろぐ」よろしくおねがいします。

年の始めは年末から正月休みにかけて読んだ本の感想文です。
(実は随分前に入手していたのですが読むのが遅れてしまいました)

「太郎が恋をする頃までには…」 栗原美和子著 幻冬社

舞台は現代、40代の二人の結婚に関るストーリーです。
愛し合い、無二の結婚相手と認めた二人でしたが、差別問題の壁にぶつかります。

私は親が地方出身ですが東京圏で育っています、そのせいか
部落差別の問題は全く経験がありません。
大人になってそれなりに勉強しましたが、実感のない知識です。
この小説の中では、「理屈で説明できない感情」として被差別者への嫌悪感を表しています。

島崎藤村の「破戒」は穢多という身分、この小説では非人(河原者)と思われます。
あえてこれらの表現を載せたのは、被差別民というのは何種類もあって、
それは時代であったり、地域であったりで様々です。

こうやって歴史の中で複雑に出来てしまったものは、教育で矯正しても、
「理屈で説明できない感情」は残るのかもしれません。
だから仕方ないとは言いませんが、感情の問題なので時代が変わることを
待つしかないと思います。
問題定義も大事ですが、やぶへびであったり、意味のない言葉狩りで終わったりと
難しいのかなと感じます。

東京圏で差別を意識することが少ないのは、地方出身者がやたら多く、
シャッフルされてしまっているからです。
これはひとつの効果です。

現代にも、世襲議員や就労格差という次へ続く身分ができつつあります。
多くの人が「派遣村」と名付けられた場所で年明けを向かえるという
尋常ではない時代ですが、雇用問題をまともに考えないと、
次の時代は恐ろしいことになってしまうと思います。

古いんですよね、きっと。 – たけいちろうの日記

(Hatena::Diaryより転載)

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