芥川賞と直木賞

旧 1月26日 友引 (ひなまつりは本来旧暦のもの)

今年の芥川賞は川上未映子の「乳と卵」、直木賞は桜庭一樹の「私の男」でした。
先週から先程までで両作を一気に読みました。

「乳と卵」は私は評価できません、古本屋で買った100円の文庫本がこの小説なら「なかなかおもしろいな」と思うかも、そんな程度です。
登場人物3者の心の結論がいまいち伝わらないのです。文体もなれれば入ってくるけど、好きになれない。

「私の男」これは凄い小説です、書き手の気迫が伝わってきます。
とてつもなくインモラルな内容ですが、登場人物に嫌悪感を抱きませんでした、むしろ応援したくなるような。
ロケーションの設定、章ごとのシーン設定も見事です。
もう一回ゆっくり読み返すつもりです。

追記:
この小説は私に(想像しろ、想像しろ)と訴えていました。
紋別の風景、花、淳悟、美郎、小町、大塩、田岡といった登場人物の姿、部屋の情景。
読むごとに映画を観るように想像することができます。

ラストのシーン含め私の中での描写は、三島由紀夫の「午後の曳航」を読んだ時の印象に近い気がします。

(Hatena::Diaryより転載)

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