掘り返して、あさって

「直筆で読む坊ちゃん」というのが売れているらしいです。夏目漱石の原稿をカラーで印刷した本です。構成前の書き間違えや、赤(校正)も入っているみたいです。
本人は亡くなっているのでわかりませんが、これはないでしょう。

アップルではビートルズの、アンソロジーでは未テイクや未発表ライブの音源を集めた作品、ほかには過去の音源をリマスタした作品で大儲けしています。
ジョン・レノンの未完成のテイクにジョージ、ポール、リンゴが音を重ね「リアル・ラブ」「フライ・アズ・ザ・バード」という曲を発表しています。
もし、ジョンが天国で聞いていたら、「ありがとうみんな」と喜ぶか「余計なことをするな」と憤慨するか、さだかではありません。でも喜ぶ可能性がないわけではありません。

しかし、原稿用紙を発表するというのは、それとは全く次元が違い、低いテイクを晒すということです。
夏目漱石が見えていたらどう思うでしょう?

原稿は未完成品です。そこに赤を入れ、活版にし、また校正してやっと作品です(これでもはっしょてるけど)、
作者は作品を見せたいのであって、生原稿なんて見せるわけがありません。
商売もこんなことをはじめたらおしまいだと思うのですがね。

(Hatena::Diaryより転載)

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