憧れの昭和30年

昨日「ALWAYS 続・三丁目の夕日」を観ました。
前作の時続編は考えておらず、セットも壊してしまったそうです。
で、今回はまた元どおり(更に凝って)セットを作ったとか。

確かに前回はそれなりに完結した話で、これの続編となると話を膨らませて脚色するのが常套で、
やはりそういう話でした。
ストーリーとしては駄作かな。

でもこの映画の最大の持ち味、セットの作り込み、CGとのミックスなどは前回を上まわる上出来です。
前回は現代からタイムスリップしたようなキャスト(堤真一や薬師丸ひろ子、吉岡秀隆、堀北真希)も
すっかり馴染んだ住民になっています。
観る価値は十分にあるでしょう。

前回のこの映画がきっかけなのか、昔の映画のリメイクや30年代ものがブームです。
黒澤の「生きる」(ドラマ)、「椿三十郎」(映画)
TBSの歌姫も設定が30年代です。
明日以降書きますが、昨日と一昨日テレ朝放映の「点と線」も舞台は30年代

なぜ、今30年代なのでしょう?
僕らが子供の頃は過去の時代に振り返ることは少なかったように思えます。
それよりも輝かしい現代、希望に満ちた未来があった(はず)のだと思います。
振り返ると、敗戦、みじめな戦後が見えてしまいます。

でも、30年代って(私は2年しか生きていませんが)、決して憧れるほど素晴らしい生活はしていません。
貧しかったし、
トイレは汲み取り、家も狭くカビ臭い。
食べ物だって十分じゃない、好きな時に自由に飲み食いなんかできません。
テレビは少なかった、エアコンもない。

技術が進んで、生活物資は増えて、流通が便利になって、住みやすい家になった現代の方が
どれだけ豊かで楽か知れません。

でも、皆が30年代を振り返るのは、便利さや楽さがなくても、
ひたむきで迷いのない気持ちが一方向を向いていたからではないかと思います。
この時代に忘れてきてしまった物が、豊かになった現代でも心に穴を開けている。

取り返せはしないんだけど、少し穴が埋まる気がする。
すくなくとも映画に傾倒している間は、穴が埋まる。
そんなところじゃないかなと感じています。

人類最大の実験、共産主義は失敗しました。
アメリカという人口国家システムもほぼ破綻しています。

人々は、仕組み、制度の中で生きているけれども、最大はマインドです。
日本は、30年代よりダメでしょうか?
ダメなら、自分たちで、自分たちの心で、失くした穴を埋めてみませんか。

(Hatena::Diaryより転載)

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