黒川紀章と若尾文子

「晩節を汚す」ということがあります、功を成したのに、人生の終盤で変なことになる人達です。

昨年以来の黒川紀章さんの行動がまさにそんな感じで、しまいには奥さんの若尾文子までまきこんで、政界進出に夢中になっていました。
黒川さんにはなんの思い入れもありませんが、一番好きな映画女優の若尾文子がそんなことになっているのがとてもショックでした。

若尾文子は、ひと昔前の東京の女性の話し方をいまでもする人で、これはうまく説明できないけど、沢村貞子とか高峰秀子とかに通じる「キップのいい」話し方なんです。

たとえば、選挙中に
「黒川さんに惚れ直しましたか」という質問に
「ないわよ、そんなの」
と、さらっと答えています。

さらっとがポイントです。

いまの女優さんにはこういう雰囲気はありません。

変わったのは吉永小百合ぐらいからのような気もします。倍賞千恵子なんかは少しあります。

今回の不幸でも気丈に振る舞っています。きっと強くて優しい人なのでしょう。
死期を悟った黒川さんの「ワガママ」を許して、精一杯協力したのだと思います。そしてそれを傍目には大げさにしない、慎ましさを感じます。

黒川さんもきっと幸せだったでしょう。

(Hatena::Diaryより転載)

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