生きる

小田切みきさんが亡くなりました。黒澤明監督の名作「生きる」のヒロインです。
死を意識した男に映る若さ、希望の象徴という役割でした。黒澤監督は丸顔の女優さんが好きなのか、多い気がします。
「羅生門」の京マチ子、「素晴らしき日曜日」の中北千枝子、レギュラーみたいな千石規子。例外的に細面なのは香川京子ぐらいです。
息子が影響を受けたらしく、林寛子と結婚しましたもんね(今は離婚)、これは冗談。

さて映画「生きる」。
いい映画で、志村喬の演技、存在感すべて良いです。もちろん小田切もよいです。ちょうど黒澤映画の歴史の真ん中辺で、ここから「天国と地獄」までが最盛期だと思います。

1952 生きる  東宝
1954 七人の侍  東宝
1955 生きものの記録  東宝
1957 蜘蛛巣城  東宝
1957 どん底  東宝
1958 隠し砦の三悪人  東宝
1960 悪い奴ほどよく眠る  東宝=黒澤プロ
1961 用心棒  東宝=黒澤プロ
1962 椿三十郎  東宝=黒澤プロ
1963 天国と地獄  東宝=黒澤プロ

現代では、「生きる」の主人公の胃ガンは死につながらないかもしれません。そういう点では前提となる価値観が変わっているのですが、その中でも変わらない感情や、生きるということに対する問題提起は今でも大切です。

死を意識してこそ、生きる意味、価値を見いだす。これは簡単に自殺したり、人殺しがおこる昨今、大事な事柄だと思います。

(Hatena::Diaryより転載)

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