聞け万国の労働者

今日はとってもいい陽気で、わたくしの場合一日がのんびりと過ぎていったのですが、メーデーということで、それにちなんだ?映画を。

その前に、いわゆる「格差社会」ですが、格差がダメなら共産主義がいいわけで、共産主義も発想自体はそんなに悪くなくて、ただそれをコントロールすることが不可能だと立証されたんですよ。
今の日本は法治国家で自由主義ですから、法を守っていれば誰が儲けても何も悪くないんです。その分税金はとられますけど。そういう社会の何かのシステムが悪いというときに「格差」だっていってっても、自分達以外には解消できないでしょう。
「国がなんとかしろ」っていうなら、建前平等社会を標榜した共産主義をもう一度考えたほうがいいと思います。

「人間の壁」 1959年 山本プロ&新東宝

石川達三の同題の小説の映画化です。佐賀で実際にあった「佐教組事件」を題材にしています。つまり日教組系の話です。過剰な合理化に反対する教師達、戦後の価値観と教育、夫婦問題、大袈裟にいうとコミュンテルの階級闘争の問題も含んでいて関心がもてます。ただ当時は左翼的だと評価されたようです。新東宝が配給しているものの独立プロでなきゃできない映画かもしれません。

実は香川京子が出ているだけで観たらこういう映画だったのです。主演は彼女。同僚の教師に宇野重吉、高橋昌也。若い頃の宇津井健、三ツ矢歌子も教師役で主演しています、この辺は新東宝を感じます。この二人は有名な役者ですが映画より後年テレビで活躍した印象があります、この時代の新東宝という会社の不遇な状況なんですね。

特別出演で東野英治郎、伊藤雄之助、小沢栄太郎 、沢村貞子 などの大物も出ています。

さて、主演の香川京子。私は黒沢映画の印象が強く清楚で上品な役が思いうかぶのですが、「猫と庄造と二人のをんな」ではお色気のある役を演じたり幅の広い役者さんです。ずーと大映の人だと思っていたのですが、かなり早くからフリーランスでやっていたとのことです。この映画でもキリッとした役どころなのですが、原作者の石川達三は教師にしては色気があり過ぎるとキャスティングを批判したとか…、難しいものです。

(Hatena::Diaryより転載)

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