百万ドルのエクボ

久しぶりに映画を、

「どぶ」 1954年 近代映画協会
戦後10年たたない日本の貧しい人間を描いたドラマです。主演は乙羽信子、今日のブログでも主役です。
高峰秀子のエッセイ「にんげん蚤の市」で乙羽信子の話がでてきます。大正13年生まれの同い年女優です。ちなみにこの年(ネズミ年)は他に、京マチ子、淡島千景、越路吹雪とこのブログでとりあげた名女優がいます。

25歳まで「宝塚少女歌劇団」に在籍していた乙羽信子は、昭和25年(1950年)にスカウトされ女優の道へ入ります。芝居の仕事に悩んでいた彼女に指導した演出家は新藤兼人で、やがて二人は恋におちます。

「どぶ」は新藤兼人監督、乙羽信子はこの頃新藤の映画で鬼気迫る演技をしています。この作品もそうです。暗い話ですがとてもよくできています。
しかし、高峰秀子は友人としてこの頃の乙羽が痛々しく見えていたようです。

キャストは、宇野重吉、山村聰、藤原釜足がいます。脇役ですが左卜全、花沢徳衛、大滝秀治(若いよ)、中北千枝子など。
飯田蝶子といっしょに置屋の古株役をやっている女優、あれこの声は?、と思ったら三崎千恵子(寅さんのおばちゃん)でした、デビュー作らしいです。クレジットは「三崎千枝子」で出ています。これは注目!

暗いシーンの音楽なのですが、伊福部さんだ!とわかる箇所がありました。理由は前に書きました。

この曲は?

乙羽信子はこの映画から20年以上後の1978年に54歳で新藤兼人と入籍します。

(Hatena::Diaryより転載)

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