東京夜話

「東京夜話」 1961年 東京映画 豊田四郎監督

今年は成瀬巳喜男と共に豊田四郎の生誕100周年(つまり両監督は
同い年)で、それぞれ特集が組まれています。
豊田監督の映画は以前はあまり馴染みがなかったのですが、森繁の
「夫婦善哉」の監督であるということで興味をもっていました。
先日書いた「猫と庄造と二人のをんな」も豊田監督です。

まだ、ろくに作品を観ていませんが、数本からの感想では、役者の
個性を引き出しながら細かいストーリーを描写できると思います。
殊に森繁という役者の活かし方は最高ではないでしょうか。

さて東京夜話ですが、おちぶれ貴族の親子、夜の歓楽街に生きる女、
学生紛争の三つのテーマを組み合わせた話です。やや、階級闘争的
なのは時代を感じます。
キャストは淡島千景、芥川比呂志、団令子。山崎努、丹波哲郎、
中村信郎など、森繁と有島一郎、フランキーは特別出演です。

団令子はこの頃最高に売れていて、前後3年に社長シリーズ、
若大将シリーズ、お姐ちゃんシリーズ、黒澤監督(椿三十郎)、
岡本喜八監督(地獄の饗宴 )、成瀬監督(女の座)などに出ていま
す。さらに、ニッポン無責任時代、若い季節といった新しい時代の
娯楽映画にも登用されています。
「東宝に団令子あり」ってくらいのもんです。
そのなかでも、この映画と「地獄の饗宴」の団令子は”らしくて”
いいです。

(Hatena::Diaryより転載)

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