女が階段を上る時

「女が階段を上る時」 1960年 東宝
成瀬巳喜男監督の高峰秀子が銀座のママを演じる作品です。
ある種典型ですが、傑作です。
今日はちょっと変わった(私にはいつもどうりの)角度から書きます。

前にも書きましたが「黒い十人の女」という大映映画があります。
船越英二演じるテレビプロデューサーが次々と女性に手を出し、トラブルになる。
という映画です。
しかし、愛人の筆頭が岸恵子、本妻が山本富士子という設定ですでに非現実なのです。
他に宮城まり子や中村玉緒、岸田今日子とかいますが。

ところが、「女が階段を…」の銀座の店はいい感じです。
ママが高峰秀子、他のお店女性が中北千枝子、塩沢とき、団令子、北川町子
ありそうです。
こいうのが東宝と大映の役者の層の違いだと思うのです。
男優にしても、仲代達也、森雅之、加東大介、小沢栄太郎などがいい働きをしています。
一瞬ですが山茶花究も怪しげでよい役です。
中村鴈治郎も大映からやってきて渋い役です。(成瀬映画にはよく出ています)

専属役者の層で映画の幅が決まるから、東宝はバラエティーに富んだことができました。
(さらに東京映画や宝塚映画という傘下もあり)
大映の層の薄さは逆にいうと、少数精鋭的ではあります。
勝新の悪名シリーズや兵隊やくざは田宮二郎、田村高廣らの存在を大きくすることで
他はどうにかなっています。
市川雷蔵、や京マチ子などもそれだけの存在でよかったりします。

作品のことをほとんど書きませんでしたが、高峰秀子らしさがでている映画です。
お勧めです。

(Hatena::Diaryより転載)

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