如何なる星の下に

「如何なる星の下に」 1962年 東京映画
6月20日に近日に書くって宣言してほっぽっていた映画です。

監督:豊田四郎
主演:山本富士子
共演:森繁久彌、池部良、三益愛子、加東大介、池内淳子、大空真弓、
乙羽信子、植木等、山茶花究、西村晃

キャストが私好みで大好きな映画のひとつです。
内容は悲しい喜劇です。関係がちょっと面倒です。
舞台は昭和30年代の築地のおでん屋。
母(三益愛子)と長女(山本富士子)で店をきりもりしています。
父(加東大介)は戦前は有能な喜劇役者でしたが、
傷痍軍人で仕事をせずに、酒とギャンブルの日々です。
妹がふたりいます。次女(池内淳子)は売れない歌手。
三女(大空真弓)はダンサーをやっています。
山本富士子はバツイチで元の亭主が森繁(正式に離婚はしていないかも)です。
また、踊りを習っていて師匠が乙羽信子で月島(佃)に住んでいます。

山本が好意をよせているのが店のお客の池部ですが、
池部はダンスホールに通い、妹の大空が気にいっています。
池部の前妻が淡路恵子で、植木と付き合っています。
しかし植木はその前に次女の池内を恋人にしていました。
そして、植木と池部は不思議と仲が良いです。

ここまで書いて思いますが、観なきゃわかりません。

山本富士子の演じる「美佐子」は、美しい容姿をもって生まれましたが、
幸の薄い姉妹、両親。そして自分にも幸せはめぐってきません。

後半のシーンですが、父親、加東が脳卒中に倒れ半身不髄になります。
看病に疲れた母親、三益は酒乱(アルコール依存症)なのに酒を飲んでしまいます。
加東、三益はその病気を見事に演じます。
この二人の名演技だけでも観る価値があります。
実は最初に観た時は三益の酒乱が良くわからなかったのですが、
最近はアルコール依存のこと勉強したのでわかります。

それと私のすきな山茶花究がラスト近くまではワンシーンしか出ていないのですが、
ラストで肝心の台詞を言います。良いです。

私の主観なのですが、山本富士子と池内淳子はできる役が近いと思うのです。
この映画の主役が池内でも形になったかと。
ただこの映画の池内はやたら弱々しい感じです。

山本富士子は、「山本富士子のような美人」と形容されたほどこの時代では
人気の役者さんです。
私の思う大映3美人の他の二人、京マチ子、若尾文子、と較べてもNo1でしょう。
山本富士子は、この映画の数年目に木下監督に請われて松竹に貸し出されています。
(貸し出すというのは専属先が了解をしているということ)
その後も、豊田監督にも好かれたのか、この映画を含め東京映画にも数作出ています。
この映画の頃には専属10年大映との契約も切れで永田に独立に意志を伝えていたようですが、
いざ、独立し東京映画で「憂愁平野 」を撮った後、永田の圧力で映画界から干されてしまいます。

この問題の背景には、五社協定というのがあり田宮二郎などとも係わりがあります。
このことはまた改めて書きます。

(Hatena::Diaryより転載)

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