大映青春映画

「渇き」 1958年 大映
出生街道を走る裕福な役人の妻がスケートのコーチの学生と
不倫に陥るストーリーです。
1958年ですから、感覚的には今よりもっとインモラルな話です。
その辺の描写はとても良いです。

ただ、この映画は爽やかなシーンが多く、例えば
妻(山本富士子)と相手の学生(川崎敬三)がデートするシーンや
学生の集まりのシーン。
これらは大映的でなく、東宝的なのです。
山本富士子がアメリカっぽい看板の前でポップなピンクのワンピース
で現れるシーンなど、岡本喜八チックだったりもします。

私は今迄書いたようにこの時代の大映の映画好きです。
でもこういう演出は中途半端な気がします。
大映は役者不足で、この映画にもやはり足りません。
大映は美人女優は数いるが、男優の玉不足、まさにそうです。
(唯一の救いは、「柴田吾郎」(本名)時代の田宮二郎が出ているくらい)

これが、東宝なら、主役級で三橋達也、宝田明、平田昭彦、佐原健二など
いくらでもいるのです。

まあ、この映画は山本富士子を観るだけで価値があります。
そういえば、森繁との共演作「如何なる星の下に 」ってまだ書いてないですね。
近日中に書きま-す。

(Hatena::Diaryより転載)

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